活発な佐藤サチ(岸井ゆきの)と、真面目な佐藤タモツ(宮沢氷魚)。大学で出会った正反対な性格のふたりはなぜか気が合い、同棲を始める。5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。サチは独学を続けるタモツに寄り添い応援するため、自身も勉強をして司法試験に挑むことに。そして見事合格したのは・・・サチだった_。弁護士になったサチと、子育てと家事をしながら勉強し続けるタモツ。あの時のふたりは変わってないはずなのに。なんでだろう、段々と変わっていくのは_。

活発な佐藤サチ(岸井ゆきの)と、真面目な佐藤タモツ(宮沢氷魚)。大学で出会った正反対な性格のふたりはなぜか気が合い、同棲を始める。5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。サチは独学を続けるタモツに寄り添い応援するため、自身も勉強をして司法試験に挑むことに。そして見事合格したのは・・・サチだった_。弁護士になったサチと、子育てと家事をしながら勉強し続けるタモツ。あの時のふたりは変わってないはずなのに。なんでだろう、段々と変わっていくのは_。

結婚に憧れる人も、現実を知っている人も。 ヒリヒリするほどリアルで、結婚に憧れる人も、現実を知っている人も。 ヒリヒリするほどリアルで、ぐらっぐらっな私たちのマリッジストーリー
 

恋人同士だったときには惹かれていた相手の魅力が、すれ違いの原因になる瞬間。 笑い合った日、ぶつかった日、沈黙の夜・・・揺れ動く日々がたくさん詰まった、別れまでの15年―。 恋や結婚に憧れを抱く人も現実を知っている人も、ふたりの姿に自分の感情を重ねずにはいられない。 誰かと寄り添って生きようとしているすべての人たちへ。 私たちのマリッジストーリーが誕生しました。

監督:天野千尋

1982年7月30日生。愛知県出身。
大学卒業後、リクルート社を経て映画の道へ。
ぴあフィルムフェスティバルを始め、短編映画が数多くの映画祭で入選・入賞。長編映画『ミセス・ノイズィ』(19)は、隣人同士の対立という社会問題をシニカルな笑いで包み、第32回東京国際映画祭スプラッシュ部門に選出。ニューヨーク・ジャパンカッツ観客賞、日本映画批評家大賞脚本賞を受賞。脚本家としては、アニメ「紙兎ロペ」(12〜16/CX)や「ヒヤマケンタロウの妊娠」(22/Netflix)、「天狗の台所1・2」(23〜24/BS-TBS)を手がけている。

脚本:熊谷まどか

大阪府出身。
2006年に『はっこう』 が、ぴあフィルムフェスティバル2006グランプリを受賞。
以後、短編作品をコンスタントに制作し国内外の映画祭に入選。
2017年に『話す犬を、放す』が劇場公開。

主題歌:優河「あわい」(ポニーキャニオン)

1992年2月2日生まれ、東京都出身。
2011 年からシンガーソングライターとして活動を開始。 2015 年、ファーストフルアルバム「Tabiji」 をリリース。 映画『⻑いお別れ』(19/中野量太監督)の主題歌 「めぐる」や、「妻、小学生になる。」(22/TBS)の主題歌「灯火」を担当し、世界各地でも反響を呼んだ。 2022年アルバム「言葉のない夜に」では盟友 魔法バンドのメンバーと共に制作し、全国各地でツアーライブやフェスに出演。

どうして分かり合いたい人とこそすれ違い、分かち合いたいことも、ほんとは楽しいはずの会話も、余計なひと言や不要な思いやりによって手のひらからすり抜けていくのだろう。私には夫婦の”普通”が分からないけど、家族というのはあまりにも普遍的で、それぞれがあまりにも特別なのだと思う。

佐藤さんと佐藤さんの激しくて楽しくて切なくて嬉しい数年間の記録が、どこかであなたの人生と重なりますように。
そして、見逃しそうな幸せをどうか見逃しませんように!

岸井ゆきの

初めて脚本を拝読した時からニ人の佐藤さんの関係がどこかシュールで、でもリアリティに満ち溢れていて引き込まれました。岸井さんとは初めての共演でしたがとてもチャーミングな方で、撮影初日からお互い心を開いて、タモツとサチをしっかりと演じられたと思います。

天野さんはとても柔軟な方で、スタッフや役者と意見を交換しながら撮影を進められたので、共に作り上げた感覚がとても強いです。夫婦であっても、苗字が同じでも、やはり他人同士。そんな二人の歩む人生をぜひご覧頂ければと思います。

宮沢氷魚

本作で描かれる15年間で、ふたりの佐藤さんはゆっくりと変化していきます。子供から大人になり、社会に出て、それぞれの立場で役割を担っていく。ひとりは弁護士に、ひとりは主夫に。立場が違うと、眺める世界もちょっとずつズレてくる。そのうち相手の目にいったい何が映っているのかわからなくなる。理解できないと怒ったり、憎んだり、切り捨てたりする。佐藤さんに限らず、これは社会の中で生きる私たち誰もが経験することです。「他者」をどう理解するか、どう折り合いをつけていくかを、私たちはずっと考え続けなければならないと思っています。

監督・脚本:天野千尋

あなたとの間(あわい)には言葉になれずに通り過ぎていくものがたくさんあります。
確かなものほど時に形にならず、不確かなものほど実感として残る。曖昧な気持ち、曖昧な記憶、曖昧な愛情。首を傾げながらも歩き続けて、私たちはまたどこかに辿り着く。
物語のあとに少しでも心が解けるような、なにか肯定されるような、そんなひとときになったらいいなと楽曲を作りました。素晴らしいバンドの演奏と、ストリングスアレンジをお楽しみください。

主題歌:優河

岸井ゆきの

1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。

2009年俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、CMなどで活躍。2014年、初主演を務めた映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17/森ガキ侑大監督)にて第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。映画『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)では第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

映画『ケイコ 耳を澄ませて』(22/三宅唱監督)では第46回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞をはじめ多くの映画賞を受賞。近年の出演作に映画『若き見知らぬ者たち』(24/内山拓也)、ドラマ「お別れホスピタル」「恋は闇」がある。

宮沢氷魚

1994年4月24日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。

テレビドラマ『コウノドリ』(17/TBS)で俳優デビュー。

連続テレビ小説「ちむどんどん」(22/NHK)の出演で話題を呼び、初主演映画『his』(20/今泉力哉監督)では数々の新人賞を受賞、映画『騙し絵の牙』(21/吉田大八監督)にて第45回日本アカデミー賞新人俳優賞、映画『エゴイスト』(23/松永大司監督)にて第16回アジア・フィルム・アワードで最優秀助演男優賞を受賞。

主な出演作品には、映画『ムーンライト・シャドウ』(21/エドモンド・ヨウ監督)、映画『レジェンド&バタフライ』(23/大友啓史監督)、『52ヘルツのクジラたち』(2024年/成島出監督)、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(25/NHK)がある。

藤原さくら

1995年12月30日生まれ、福岡県出身。

スモーキーな歌声が魅力のシンガーソングライターであり、2015年にデビューし、今年10周年を迎えた。

俳優としては2016年のドラマ「ラヴソング」(CX)で俳優デビューを果たす。

主な出演作品には、「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」(17/CX)、「ファイトソング」(22/TBS)、『銀平町シネマブルース』(23/城定秀夫監督)、「こっち向いてよ向井くん」(23/NTV)、『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(24/一木正恵監督)、「迷子のわたしは、諦めることもうまくいかない」(24/CTV)がある。

三浦獠太 

1997年9月5日生まれ、東京都出身。

2019年にテレビドラマ『グランメゾン東京』(TBS)で俳優デビュー。

主な出演作品には、ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(23/TBS)、連続テレビ小説『ブギウギ』(24/NHK)、『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(24/CX)、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(25/NHK)、映画『彼女が好きなものは』(21/草野翔吾監督)、『海の夜明けから真昼まで』(22/林隆行監督)、『言えない秘密』(24/河合勇人監督)、『赤羽骨子のボディガード』(24/石川淳一監督)、『フェイクアウト!』(25/堀江慶監督)で初主演を務める。

佐々木希

1988年2月8日生まれ、秋田県出身。
2006 年に芸能界デビュー。

以降映画やドラマ、CM、雑誌など多岐に渡り活躍。

近年の主な出演作品に、映画『お嬢と番犬くん』(25/小林啓一監督)、TV『アイのない恋人たち』(24/ABC)、『天久鷹央の推理カルテ』(25/EX)などがある。『地獄の果てまで連れていく』(25/TBS)では主演を務めた。

田島令子

東京都出身。

大学在学中より俳優活動をスタート。1971年、童話朗読番組『おはなしこんにちは』(NHK)でデビュー。以後、映画、ドラマ、舞台などに多数出演。アニメ「ベルサイユのばら」のオスカル役、「銀河鉄道999」のクイーンエメラルダス役など声優としても活躍。

主な出演作品には、『人間の約束』(86/吉田喜重監督)、『電車男』(05/村上正典監督)、『バンクーバーの朝日』(14/石井裕也監督)、『話す犬を、話す』(17/熊谷まどか監督)、『TELL ME ~hideと見た景色~』(22/塚本連平監督)、『千夜、一夜』(22/久保田直監督)、『そばかす』(22/玉田真也監督)、MIRRORLIAR FILMS Season6『カフネの祈り』(24/増田彩来監督)があり、今年9月には『俺ではない炎上』(山田篤宏監督)の公開が控える。

ベンガル

1951年8月17日生まれ、東京都出身。

自由劇場を経て、1976年に柄本明と綾田俊樹とともに『劇団東京乾電池』を結成。1986年からは「あぶない刑事」(NTV)に田中文男刑事(落としのナカさん)役で出演して大きな話題を呼んだ。

主な出演作品には、『マルサの女』(87/伊丹十三監督)、『ゴールデンスランバー』(10/中村義洋監督)、連続テレビ小説「あまちゃん」(13/NHK)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14/NHK)、『0.5ミリ』(14/安藤桃子監督)、『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』(21/木村ひさし監督)、『先生の白い嘘』(24/三木康一郎監督)があり、2026年には『仏師』(田中綱一監督)の公開が控える。

中島 歩

1988年10月7日生まれ、宮城県出身。

2013年に舞台「黒蜥蜴」で俳優デビュー。その翌年、ドラマ「花子とアン」(14/NHK)に出演。2022年には『いとみち』(21/横浜聡子監督)と『偶然と想像』(21/濱口竜介監督)で第35回高崎映画祭最優秀助演俳優賞を受賞。

主な出演作に『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『水曜日が消えた』(20/吉野耕平監督作品)、『違う惑星の変な恋人』(24/木村聡志監督)、『ナミビアの砂漠』(24/山中瑶子監督)、「ガンニバル シーズン2」(25/Disney+)、『ルノワール』(25/早川千絵監督/)がある。